その後、経営学部の河西邦人教授から「SDGs(Sapporogakuin university’s Development Goals)による大学経営」と題した講演が行われました。「SDGs」とは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)という意味です。「貧困をなくそう」、「質の高い教育をみんなに」、「住み続けられるまちづくりを」など2015年9月の国連サミットで採択された17の開発目標のことです。講演では、札幌学院大学の今後を考える上でも、この「SDGs」の枠組みで目標を設定し、建学の精神や大学の歴史に根ざした戦略を展開することが求められている。新札幌に展開する新たなキャンパスを構想するにあたっては、本学の永続的な発展につながる開発目標を具体化、明示化しなければならないという提言がありました。
この講演を受けて、参加者から今後の大学像を考える上で、あるいは社会連携のあり方を展望する上で貴重な意見が数多く出されました。そのいくつかを紹介します。
- 創造的なアイディアが集まる拠点を創り上げることが大学の社会的役割だ。社会連携センタービルが果たした役割を更に発展させる視点を新たな拠点展開の構想に組み入れてほしい。
- 社会で活躍している研究科の修了生、言わば札幌学院大学のアソシエーツ(つながり)をもっともっと活用して、社会の現場の生の素材を研究に生かすことを期待する。
- 生涯学習の場である「コミュニティカレッジ」で、講師は社会人受講者の厳しい視線にさらされる。そうした刺激は学問の原動力になりうる。実社会で学んだ方々を積極的に大学に受け入れる方策も大事だ。