〈お知らせ〉2016年度第1回FD研究会

2016年度第1回FD研究会

 8月4日(木)2016年度第1回FD研究会が開催されました。FD(ファカルティ ・ ディベロップメント)とは、 大学教員が授業の内容や方法を改善し、向上させるための組織的な取組みのことをいいます。
多様な学生が入学するなかで、本学ではプレイスメントテストを実施し、習熟度別クラスを導入している初年次科目があります。今回のFD研究会では、3つのプレイスメントの実施結果、成果、問題点などを報告し、今後の初年次教育等のあり方について、参加者が相互に語り合う場となりました。

各テーマの発表概要は以下のとおりです。

2016年度第1回FD研究会

「論述・作文における習熟度別クラス導入の成果」

白石 英才 教員
白石 英才 教員
論述・作文の講義では、2015年度より経済学部1年生を対象にプレイスメントテストを実施し、それに基づいた習熟度別クラスを初めて導入しました。そして受講生の習熟度にあった教材を用いた教授法を1年間実施した結果、受講生の成績やモチベーションの向上といった一定の成果を得ることができました。今後も導入学部・学科を拡大し、受講生の成績やモチベーションのさらなる向上を目指します。

「Learner Analytics in English Education: Placement Testing and Formative Assessments」

ヒンクルマン, D.W教員、佐藤, K教員、オルソン, R教員、コホ, J.C教員
 教養英語科目では1年生の4月ガイダンス時にプレイスメントテストを行い、履修者を習熟度別に3つのレベルにクラス分けしています。また1年次後期にもプレイスメントテストを実施し、到達目標に対する成長の度合いを測定しています。プレイスメントテストにはe-ラーニングツールのムードルを利用しています。ムードルは通常講義の課題にも利用されています。毎講義の課題を受講者が実施しているか、担当教員はムードル上の情報から把握できます。また受講者画面にプログレスバーが表示されることにより、受講者が自らの課題の進捗度合いを確認することができます。本学におけるムードルを利用したe-ラーニングシステムは道内大学では先駆的な取り組みです。広報入試においても積極的に高校生にアピールすべきとの提言がなされました。
外国人教員

「入学時に実施した本学学生の数学力評価」

石川 千温 教員
石川 千温 教員
 コンピュータ基礎の第1回目の授業で、初中等レベルの基礎的問題とSPIで出される問題で構成された就業基礎力確認テストを実施し、新入生の「数学力」を調べました。その結果、計算力のさらなる強化が必要と思われる学生が一部存在することが明らかとなりました。そのような学生のリメディアル教育をどのようにしていくか、就職試験に堪えうる学力を如何につけさせるかなどが今後の検討課題となっています。
  • 発行日: 2016年08月08日