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3月21日(火)、今年度最後のFD研究会が学内で開催されました。
研究会では、(1)「10分FD」成果報告、(2)学生FD活動報告、(3)FDフォーラム参加報告の3つの報告がありました。FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは、 大学教員が授業の内容や方法を改善し、向上させるための組織的な取組みのことをいいます。
はじめに、白石英才教務部長から昨年7月から実施している「10分FD」の成果報告がありました。「10分FD」とは、教授会開始10分前を利用して、学生からの要望など身近なテーマを取り上げ教育方法等の改善に関する議論を行うもの。その利点は、教授会日に合わせて行うので教員が参加しやすいこと、10分という短時間なので負担が少ないことです。これまで、「板書の見やすさ」「声の音量」「講義スピード」などをテーマに活動を続けています。白石教務部長は、今後もこの取組みを継続したいと意気込みを語られました。
白石教務部長は「10分FD」成果表を示しながら報告
続いて、学生の立場からFD活動を行っている組織「SGUsers」のメンバー、稲垣大地君(経済学科3年)と北條祐樹君(人間科学科4年)から発表がありました。稲垣君は、3月上旬に山口大学で開催された全国学生FDサミットに参加した様子を報告、「他大学の学生との交流し大いに刺激を受けた。大学生として自ら考え行動する大切さを強く感じた」と熱く語りました。北條君は「SGUsers」のこれまでの活動成果と今後の活動計画について報告。今年度は、北海道で初めて開かれた全国FDサミットの大会運営に関わったほか、大学職員研修会のファシリテーターを努めるなど活発に活動した年だったと振り返り、来年度はメンバーをもっと増やし組織自体を活性化したいと抱負を語りました。
稲垣君(左)、北條君(右)が「SGUsers」の活動報告
京都FDフォーラムの参加報告では、石川千温FDセンター長、白石教務部長、新田雅子人文学部准教授から、大学の意思決定のスピードアップをはかるにはどうしたらよいか、大学の伝統や建学の精神を深めさせるための「自校教育」の在り方、教養としてのライフスキル教育等について発表がありました。
研究会の最後は、石川FDセンター長から挨拶があり、「FDと聞くと何だかかしこまったイメージがあるが、普段ある身近な題材がテーマになる。気軽にFDに取り組んでほしい」と話されました。
先生方からは「SGUsers」を応援する声が多くあがりました
石川センター長「FDはけっして敷居の高いものでなない」