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10月28日(土)、「ふるさと江別塾」を本学B館102教室で開催しました。
「ふるさと江別塾」は、江別市と市内4大学が共同で市民に学びの機会を提供することを目的に、それぞれの大学が特色を活かした講演を持ち回りで開講するものです。
本学は2名の教員による講座を開講し、60名を超える市民の方々に参加していただきました。
森直久教授(臨床心理学科)による講演「アクティブラーニングがやってくる」では、AIやロボットの進歩により我々の社会や労働環境が急速に変化する実情を踏まえ、変化に対応できる人材の育成について教育方法の解説がありました。
現在は、従来の暗記型教育から、思考力・判断力・表現力を重視した主体性・多様性・協調性を育む教育へシフトしており、「アクティブラーニング」の教育手法が個人の能力だけでなく社会・対人能力を引き上げることに有効であると話しました。
森教授による講義「アクティブラーニングがやってくる」
井上准教授による講義「夜間中学の挑戦」
続く、井上大樹准教授(こども発達学科)による講演「学校に通えない人ゼロを目指して—夜間中学の挑戦—」では、現在も義務教育未了者が約13万人いることの実態と、彼らへの教育を民間の自主夜間中学が担ってきたこと、2016年に義務教育確保法が成立し、ようやく公立の夜間中学が全国に設置できる基盤が整ったことなどについて、自身が実際に夜間中学の運営にかかわってきた経験談をまじえながら説明がありました。そして法律が整備されても、現在道内に7千人はいるであろう義務教育未了者全員に教育保障を施すには、おそらく公立夜間中学だけでは足らず、依然として自主夜間中学の存在は重要であると話しました。