そんな中、9月から東國大学に留学中の熊谷紗季さんが、本学から東國大学にこれまで派遣された留学生の中で初めて、4科目すべてでトップの成績を収めたそうです。
先日行なわれた中間試験は、科目は韓国語の「スピーキング(会話など)」、「リスニング」、「リーディング(読解)」、「ライティング(文章を書く授業)」の4つで、630名(すべて外国人留学生です)が受験し、熊谷さんはその630名の中で1番という素晴らしい結果を出しました。
熊谷さんはアメリカ留学の経験もあり、英語は高い能力を身につけていましたが、韓国語に関しては留学前はほぼ初心者でした。東國大学では月曜から金曜までの毎日午前中は韓国語の授業に臨み、午後は自習などの時間にあてています。留学生活が始まってからこれまで、相当の努力をしてきたのだと思いますが、熊谷さんによれば「苦労という苦労は感じていない」そうです。
他の3名の留学中の学生同様、熊谷さんも本学では交換留学生と日常的に交流したり、夏と冬に開催される「日本語教育・文化体験プログラム」でサポートを行なうなど、海外からの学生と積極的に関わってきました。その中で知り合った韓国の学生たちとも現地で交流を続け、大いに励まされているようです。
前述の通り、海外での留学生活は必ずしも楽しいことばかりではありません。しかしそこでストップしては、せっかくの留学生活がもったいないものになります。熊谷さんもそうした時期を越えて、今回このような成績を出すことができたのでしょう。
これから海外留学を考えている人も多いと思います。楽しいことはたくさん待っています。しかし外国ならではの困難もあることも知っておいてください。そしてそういったものをすべて含め、日本にいる時以上の努力をしてこそ海外留学の意義があるということを、心に留めておいてほしいと思います。良いこともそうでないことも色々経験した上で、必ず留学から得られるものがあるはずです。