〈お知らせ〉山本教養ゼミ 三陸ひとつなぎ自然学校、釜石高校生との「まちづくり交流会」を実施しました

山本教養ゼミ 三陸ひとつなぎ自然学校、釜石高校生との「まちづくり交流会」を実施しました

昨年の12月22日~24日の日程で、一般社団法人「三陸ひとつなぎ自然学校」のスタッフと岩手県立釜石高校の生徒さんが本学を訪れ、山本ゼミの学生とまちづくり交流会を実施しました。一行は、本学非常勤講師でNPO法人ワールドユースジャパン代表の石川園代先生の支援のもと「北海道で出会おう、語ろう、学ぼう、若者達のまちづくり」のテーマで、3日間にわたり札幌市内、江別市を訪問。様々な交流活動を実施されました。

札幌市内ではゲストハウス「WAYA」、NPO法人「EZOROCK」の代表と交流したり、澄川商店街の大学生による街づくりを見学され、プロモーションの企画運営や若者の地域連携、まちづくり活動の展開などについて学ばれていました。23日の夜には札幌エルプラザにて、東日本大震災で大きな被害を受けた釜石における復興の取り組み、特に若者のまちづくり活動について報告され、活発な交流が行われました。山本ゼミの学生4名もボランティアとして参加し受け付け業務などを担当しました。
本学の学生と釜石高校の生徒たち
ゼミの活動を紹介する学生
24日には、同じような活動をしている大学生と交流したいということで本学を訪れ、地域貢献プロジェクト実践を展開している山本教養ゼミの学生達と交流会を実施しました。
まず、山本教養ゼミの学生たちが、地域貢献プロジェクト実践についての報告を行い、石狩市厚田区での「ふるさと祭り参画」プロジェクトや浜益区の「地域の祭りプロモーションビデオ作成」プロジェクト、さらに現在企画検討中の江別市大麻での地域の子どもの居場所づくり「こども食堂」と「駄菓子屋」プロジェクトについて報告しました。(経営学科・松谷遊夢さん、人間科学科・井渓葉月さんと二本松一将さん、臨床心理学科・笹原慎也さん、白鳥鈴さん、会計ファィナンス学科・山本かいさん)
 続いて、「三陸ひとつなぎ自然学校」の代表理事・佐藤聡さんと、子ども事業コーディネーター・柏崎未来さんから、震災と復興過程の釜石の状況や、釜石でのボランティア活動や体験ツアーなどまちづくりを支援する様々な活動が紹介されました。
釜石の方々
釜石のボランティア活動から生まれた高校生のプロジェクトについて、釜石高校二年生の寺崎幸季さんから報告がありました。
 「震災があって5年になりますが、いまだ仮設住宅に住んでいる人たちがいます。私も仮設団地に住んでいますが、皆が家に帰るとき「自分の家に帰る」と言わずに「仮設に帰る」という言い方をするので、何とかその仮設住宅を「家」として愛着を持って、皆が明るく暮らすことができればという想いから、マグネット・プロジェクト(全国の支援者から集めたカラフル・マグネットで外壁を彩る)を企画し実現しました。」全国から6千枚のマグネットを集め、仮設団地が元気になりました。」

このプロジェクトにとどまらず、またそこから発展して、高校生ながら様々なまちづくり活動を展開していて、しっかりとした考え方や行動力をもつスーパー高校生に驚きました。
その後、釜石高校の生徒さんたちから連絡があり、「充実した日々でした」、「また来年もやりたい」、「楽しかった」といった声を寄せてくれました。「山本ゼミの学生の皆さんの素晴らしいプレゼンと積極的な参加、ありがとうございました。」、「自分のまわりにも学生ボランティアが来ているが、主体的でない学生が多い。札幌学院大学の学生達は課題を自分達で把握し、さらに主体的なので凄いと思った。熱い人達だと思った。中高生もきっかけがないとダメだと思った。」、といった感想も寄せられ、充実した交流会となりました。本学の学生たちも、とても良い勉強・経験になったと思います。
報告する釜石高校の寺崎さん
マグネットアートを学内で実施した学生達
また、1月18日には、山本教養ゼミの学生達によってコラボレーションセンターにてマグネットアートの支援が行われました。交流会で預かったマグネット(100枚ほど)は全て学生達の協力で作成されました。後日、それを持って釜石を訪問する予定です。
  • 発行日: 2016年01月21日