狭き門を突破した教員採用検査合格者を祝うとともに、教員採用検査のことや自身の経験を後輩の教員志望学生に伝える「教職をめざす学生交流会」が、去る11月14日に開催されました。
4年生からのアドバイスがいっぱい
「学生交流会」の開会に先立ち、2年生対象の授業「英語科教育法B」の教室に英語の教員をめざしている3年生も集まり、先輩が教員採用検査をどのように克服したか、進路を決めるにあたって軸にしたことは何かなど、貴重なアドバイスを聴きました。
「やっておいて無駄になることはなにもない。できる限り力になるから、これから頑張りましょう」と沼田さん。
「面接試験では会話のキャッチボールをすることが大切。そして教育実習では、生徒とのコミュニケーションがしっかりとれていれば、授業がスムーズになります。何を伝えて何をやるのかを生徒に明確に示しましょう」と大野さん。
分科会での活発なグループワーク
「学生交流会」の全体会では、来年度から教壇に立つ学生がこれからの決意を一言述べ、後輩やほかの学科で教員採用検査に合格した参加者全員から拍手でお祝いされました。
その後、各教室に分かれ、英語教員をめざす学生たちが集まった英語英米文学科の分科会では、教員採用検査の取り組みで工夫したこと、採用検査までのスケジュール、面接検査突破のコツなど、さらに具体的な状況やアドバイスを先輩から聴くことができました。
教職をめざす学生を指導している照山先生は、「先が見えないけれど、ひとつひとつしっかり丁寧にやっていけば、いつのまにか実力がついてくる。今日のこの機会は、4年生にとってはこれから職業人として生きていくことを意識する区切り、1・2・3年生にとっては自分の目標に向かってどう走っていくかを決意する区切りの日です」と話しました。
森谷さんの説明に2年生、3年生は真剣なまなざしを向けて聴いています。
藤澤さんからは、「教育実習を経験した後は進路に関して大変迷いましたが、自分の生活スタイルを考えて決意した」と。
「今日先輩から得られた貴重なアドバイスがさらに得られ、採用検査や教育実習などに向けて先輩の経験の情報共有ができる自主学習会「マナビバ」を立ち上げました。一緒に勉強していきましょう」と、3年生の遠藤さん(左)と小原さん(右)。
学校経営論での先輩からのお話
11月19日には、1年生対象の授業「学校経営論」で、英語英米文学科の学生2名を含む3名の教員採用検査の合格者が、それぞれの経験とアドバイスを話しました。
「教職1本で努力してきた。怠けたい時もあると思うけど、自分を信じて進んでほしい。時には先輩を頼ろう」と小笠原さん。
宮原さんからは、「この仕事がいいと思っても、いいところだけでなく、悪いところもみつけてほしい。みなさんには、考える時間、悩む時間、勉強する時間はたくさん残っている。そのうえで教員になって何をしたいかを今から考えてほしい」と。
4年生の教員採用検査合格は、社会での新しいキャリアの始まり。そして、後輩たちの教員をめざすためのスタートが切られました。先輩から後輩への「がんばれ!」のバトンは確実に手渡されたようです。
- 発行日: 2024.11.28
- 札幌学院大学 人文学部 英語英米文学科
- 住所:〒069-8555 北海道江別市文京台11番地
- 電話番号:011-386-8111