7月24日、英語英米文学科の1年生の専門科目「Oral Communication A」の時間に、トルコの中学校で英語を教えているBurcu氏がおみえになり、お話を聴く貴重な機会を得ました。
ご家族のお仕事の関係で、日本を訪れているBurcu氏は、トルコの食文化、観光や建築、日本と関わる歴史や文化遺産を紹介しました。さらに今年2月の大地震とその惨状、崩壊寸前のご自身の住居の映像等を示して、教会やムスクをはじめとした文化と歴史を象徴する膨大なトルコの歴史的建造物が失われてしまったこと、トルコには5万人を超える犠牲者がおり、未だ250万人を超える人たちが避難生活をしていることを沈痛な面持ちで話しました。
Burcu氏は、日本に来る前のわずかな期間に集中してより深く英語を勉強したことに触れ、文法や技術的なことにとらわれず相手に伝えようとすることが1番大切。失敗を恐れず、英語を話すことにもっともっと積極的になりましょうと励ましてくださいました。講演が始まる前にBurcu氏が黒板に書いた「CARPE DIEM」。それはラテン語で「その日をつかめ」の意味。英語では「Seize the Day」と同様だと説明しました。大地震をくぐり抜けてきた彼女のこの言葉と表情に接し、学生たちは神妙な面持ちでうなずきながら聴いていました。
学生からの質問は、大地震に関することやトルコの食事のことが中心でしたが、日本の食べ物で何が気に入ったかや、温泉に行ったことがあるかなど、日本の生活や文化をどのように感じているかを知ろうとする質問もあり、異文化とその現状に触れる今回の講演がきっかけとなって、幅広い話題に思いを巡らせることができました。
また、この講演では、英語英米文学科2年生西岡光希さんがBurcu氏のご紹介と、講師としてお招きすることになった経緯を英語で行いました。どうもありがとうございました。
- 発行日: 2023.08.03
- 札幌学院大学 教育支援課人文学部 英語英米文学科
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