年度の初めに行う新入生ガイダンスの場を借りて、2023年度後期に海外留学の制度を利用して半期海外留学に参加した学生の報告を聴く機会をもちました。
「来年はわたしが半期海外留学に行く!」と、新入生は真剣なまなざしを先輩に向けていました。
「単語の答え合わせ」が自分の力になりました
4年生の蝋山莉胡さんは、カリフォルニア大学デーヴィス校エクステンションの英語集中講座で5ヶ月間学びました。そこは、アメリカ西海岸サンフランシスコから車で1時間、全米一の広大なキャンパスを持つ大学です。
蝋山さんは、「異文化コミュニケーションを日常生活レベルで行っていたからこそ、相手に興味を持ってもらえるスピーチの大切さが理解できました。また、「こういう時ってこういう表現かな」と、実際に使ってみて、その場になじんでいるかを確認する「単語の答え合わせ」のようなことをしていました」といいます。「しゃべればしゃべるほど上手になる」という自信を積み重ね、自分の力をさらに伸ばしていったようです。
「新しいことに挑戦してみませんか?いろいろな経験が自信につながります」と、蝋山さんは言います。
これからも積極的に英語を話し、より上級の英語検定試験スコアの取得や、さらなる専門的な知識の学修を目指しています。
リアルに体験した世界的な情勢
3年生の西岡光希さんは、ロンドンから南西に電車で約2時間半ほどの、エクセター大学英語語学センターによる英語集中講座で3ヶ月間学びました。古い建造物や街並みの美しい英国の静かな場所です。そこでは英語4技能を重視した学習だけでなく、街に出て歴史や文化に触れ、博物館で調査をしてくるというような実習のような科目もあったそうです。
西岡さんが英国に入国したのは、ちょうど環境活動家がパリの美術館で抗議活動をしたことが話題になった時期でした。世界で報じられる大きな事件がすぐ近くの国で起こったことに緊張と興奮を感じ、自分は今日本にいるのではないことを再認識したそうです。
毎日の授業だけでは満足しなかった西岡さんは、大学が運営するコミュニティのいくつかに参加し、本州から参加している日本人も含め、たくさんの学生と交流ができたそうです。日本人同士でも英語で会話することも多くあったそうです。その交流があったからこそ、自分を信じて、行動することができるようになったそう。
「何回も帰りたいと思ったけれど、周りの人たちとたくさん話し、機会をみつけて参加していくことで、辛かったことの2倍、3倍になって思い出や経験が自分に返ってきます」と後輩たちに呼びかけました。
留学先で上手に切り抜けられたことも、失敗したことも、そして帰国後どのようにキャンパスライフを送っていくか、さらにどんな進路を選ぶのか、学年の近い先輩から直接お話しを聴くことはありそうで、そういう機会は意外と少ないこと。
お話を聴いた1年生は、「次は自分たちの番だ」と感じてくれていることでしょう。
- 発行日: 2024.05.01
- 札幌学院大学 人文学部 英語英米文学科
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