3年生の嶌田岬輝さんから2022年度にカリフォルニア大学デーヴィス校に半期留学した時の報告をいただきました。嶌田さんにとって「想像していた以上の体験を僕に運んできてくれた」留学。自分から積極的に行動してつかんだ経験は今後の人生に大きな力になってくれることでしょう。

僕は、高校で留学をしたのをきっかけに英語や異文化に興味を持ちました。その当時の体験が忘れられず、今度はもっと英語ができるようになってから留学をしたいという動機をもとに札幌学院大学に入学しました。また、今回留学先としてアメリカを選んだ理由として、自分が体験したことのない全く新しい文化に触れたい、本やテレビ、映画でしか見たことのない世界に行ってみたいという気持ちもありました。

結果的に留学はとても刺激的で、想像していた以上の体験を僕に運んできてくれました。本当に日常で起きるすべてのことが新しいできごとでした。例えば、通学にバスを使ったときです。バスが路肩に急に停車したと思ったら運転手が下りてしまいどこかに行ってしまいました。数分たって、戻ってきた運転手の手にはコーラが握られており、トイレに行っていたと乗客たちに言っていました。日本ではありえない出来事で衝撃的だったためよく覚えています。他にも時間通りにバス停で待っていたのに素通りされてしまうなど、困ってしまうこともありました(笑)。

しかし、この日常のちょっと困ってしまうような異文化体験も僕にとってはとても興味深いことで素晴らしい体験だったと今感じています。だからこそ、留学にこれから行く皆さんにはいっぱいお出かけをしてほしいです。ただ散歩をするだけでもたくさんの違いを感じることができると思います。お店に入るとTOEICや英検で勉強した英語が実際に聞こえてきたりなどしたこともありました。

僕は休日にNBAの試合を観に行くのを楽しみにしていました。NBAのスタジアムがホームステイをしていたウッドランドのとなり町のサクラメントにあり、好きなチームが来るときにチケットを取って観に行っていました。日本で観る試合と比べると観客の熱量や応援の仕方が全然違って、わくわくしました。となりの他人とフレンドリーにしゃべりあったり、ハイタッチしたり、そんな空気が僕はたまらなく好きでした。写真は試合をみながらおしゃべりをした隣の席の人に撮ってもらったものです。

学校での体験やホームステイなど異文化を体験する機会がたくさんありましたが、よく記憶に残っているのはどれも自分からおでかけした先での出来事です。僕が一番アドバイスしたいのは、最初の一歩を渋らないことです。異国の地でお出かけすることはきっと勇気のいることでしょう。でも、そこで一歩早めに踏み出すことができれば、もっとお出かけがしたいと思うようになるはずです。