2020年度と2021年度は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、半期海外留学制度で学生を派遣することができませんでしたが、2022年度は、アメリカとイギリスに計11名の学生を送り出すことができました。
そのうち英語英米文学科の2名の学生に新入生のガイダンスの会場に来てもらい、彼らの海外での学修と生活の報告を聴きました。すでに今年度海外留学に行くことが決まっている学生も参加し、和気あいあいの雰囲気の中にも、ひとことも聞き漏らすまいと真剣に聴いている様子が感じられました。
1人目の報告は、今年度3年生の中村心優さんです。ロンドンから南西に電車で約2時間半、イギリスで最も人気のある大学のひとつ、エクセター大学の英語語学センターによる英語集中講座にて学びました。多くの古い建造物や街並みが保存されているため、英国の歴史・文化に関する知識が深まり、国際理解の増進も期待できます。
「行ってよかったことはたくさんあっても、行かなければよかったということは何もない」と、彼は言い切ります。自分から動かなければ意味がないと考え、大学からイベントの告知があったらできるだけ参加するように心がけていたそうです。イギリスで得た英語の力を持続させるよう、帰国してすぐに英語を使うアルバイトをはじめ、毎日英語に触れることを心がけているそうです。
2人目は、今年度3年生の嶌田岬輝さんです。アメリカ西海岸サンフランシスコから車で1時間。全米一の広大なキャンパスを持ち、長い歴史を誇るカリフォルニア大学デーヴィス校エクステンションによる英語集中講座で学びました。英語コミュニケーション理論に裏打ちされた講義と実践、ホームスティの生活体験を通じて国際理解の増進を目的としています。
「留学の魅力は、リアルに文化を体験すること。ホームスティ先の人とコミュニケーションを図って考え方の違いによって生じた問題を解決する経験を積み重ねたことは、自己肯定感のアップにつながった」と彼は言います。留学前に会話表現を学び、積極的に話すことで、英語力向上を実感し、自分で決めて行動することを、「何とかできる」という自信につなげて、非常に刺激的な期間を過ごしたそうです。
これから留学へ行く人たちへのふたりの共通のアドバイスは、「留学前に日本文化について、説明できるようにしておくこと」。留学先と日本の文化の違いをより深く知ることができ、さらに相手とのコミュニケーションも深まるからです。先輩たちの熱心な報告を参考に、今後留学を目指せる自分に成長してほしいと思います。
- 発行日: 2023.04.13
- 札幌学院大学 教育支援課人文学部 英語英米文学科
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