英語英米文学科の岡崎清先生の4年生のゼミナールでは、3年生で学んだ事柄を発展させ、アメリカ文学・文化の視野をさらに広げて作品を論じることができることを目的にしています。
合宿の時の様子をゼミ生が寄稿してくれました。
また、専門ゼミナールC担当の岡崎先生からも講評をいただきました。
岡崎ゼミ、定山渓で合宿を行いました!
私たちは前期のゼミナールCで、日系アメリカ文学であるトシオ・モリの短編小説を分担して翻訳を行いました。また、前期後半ではアメリカ映画を3作品(『ある愛の詩』『お買い物中毒な私』『アイ・アム・サム』)をとりあげ鑑賞しました。
前期が終わり、ゼミナールCのまとめとして、9月17日〜18日の間、定山渓ビューホテルにおいて1泊2日のゼミ合宿を行いました。
トシオ・モリの作品“Say It With Flowers”の私たちの作成した翻訳を元に、各自が作品の主題について考察した課題レポートを読み合い、感想や意見の交流を行いました。
ひとりひとりの発表に質問やコメントを加え、さらに緻密なレポートに仕上げます。
ホテルでは温泉につかり、美味しい食事を楽しみました。また、ゼミ終了後には、ささやかなコンパとゲームをして交流を深めました。
個人研究では、これまで各自が短編小説を翻訳してきました。卒業報告集原稿に概要を掲載する予定です。
ゼミを通して作品を読むことで、語彙力の向上だけでなく登場人物の心情の理解や異なる価値観や生き方に触れ、自分を客観的に見つめる力を身に付け、視野を広げることが出来ました。
来春は社会人になりますが、ゼミで学んだことを活かして頑張りたいです。
(4年 大野紗良、藤澤鞠生)
ゼミ担当の岡崎先生から
私のゼミは、主としてアメリカ文学・文化に関するものをとりあげています。なお、来年度は幅を広げて英米の文学・文化を対象とします。
今期のゼミでは、ゼミA(3年前期)でユダヤ系アメリカ作家バーナード・マラマッドの短編小説を精読し、全員で翻訳しました。ゼミB(3年後期)は、映画をとりあげ、現代アメリカ作家マーク・ヘルプリンの『冬物語』を扱い、映画版の英語スクリプトを中心に学習しました。ゼミC(4年前期)は大野さんと藤澤さんが書いてくれたとおりです。
過去の『人文学部卒業報告集』を開いてみると、私のゼミの傾向がわかり興味深いです。過去には文化にかんする個人研究が多く、ジャズ、ヒップホップの音楽、アメリカ映画についての映画論などが主流をしめていました。近年は「翻訳する」をキーワードに短編小説のなかでも、とくに短いものを各自の個人研究として翻訳提出しています。
ゼミ合宿では、今年は小樽を考えていましたが、洋式部屋ではゼミができず、和室のある例年通りの定山渓のホテルで実施しました。これまで、「一泊では足りない」と二泊した年もあれば、ニセコや登別のホテルで実施したこともあります。
ある年、男子3名のゼミで「俺たち男だけ3人で定山渓っすかぁ?」と言われ、「どこに行きたい?」と訊くと「アメリカっす」と返答され、思い切ってサンフランシスコへゼミ旅行をしたこともありました。学生から学ぶことも多く、来年度のゼミの進め方を現在検討中です。
(岡崎 清)
- 発行日: 2024.09.25
- 札幌学院大学 人文学部 英語英米文学科
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