本学では、学生らが地域のまちづくりなどの活動を実際に行う科目を開講しています。科目の正式名称は、「地域貢献A」といい、一般的には「課題解決型授業(Project based learning)」と呼ばれるものです。
授業は学長自らが担当します。地方自治体のまちづくりアドバイザーも務め、地域経営のプロである河西学長の授業が受けられるとあって、人気の科目です。今年度は定員の約40名が受講しています。
この科目の特徴は、講義を一方的に聞くだけでなく、学習によって得られた知識を活かして、まちおこしなどの地域課題の解決の糸口を探していこうというものです。主体性・行動力を駆使して課題に取り組むことで、分析力、構想力、構想実現力を身に付けることができます。教養科目なので、全ての学部学科の1~4年生が受講しており、授業を通じて学科や学年の垣根を越えた交流ができることも特徴の一つです。
今年度は、石狩振興局と連携し、学生たちが発掘した石狩管内の魅力を同局が運営するウェブサイト「きらり☆いしかり~いしかり地域・情報発信サイト~」への掲載を試みました。馴染みの深い札幌市内の史跡や名所の歴史的な背景や見どころなどをレポートし、石狩振興局職員の方々へプレゼンテーションを行いました。
この取り組みを通じて、学生からは「普段何気なく目にしている建築物なども、調査を進めて行くうちに様々な背景や市民に愛されていることに気付き、道外の方にもぜひ触れて欲しいと思いました」との感想が寄せられました。