「介護職員初任者研修」は、介護に必要な基本的な知識・スキルを身につける研修(資格)で、訪問介護の仕事や介護施設の一部では、仕事に就く条件としてこの研修の受講が義務付けられています。
本学(新札幌キャンパス)では、本研修の受講の機会を増やすため、社会福祉法人ほくろう福祉会と提携し、2~3月の春休み期間中に、「介護職員初任者研修」を開講しました。研修は15日間にわたって食事、睡眠、入浴、排せつなど介護に必要なプログラムが組み込まれており、本学の学生5名を含む10名が受講しました。座学の他に実習も多く含まれており、視覚障がい者への食事支援実習では、自ら目を閉じて食事しスプーンを口に運ぶ難しさを体感。電動ベッドの操作実習では、ベッドの角度を変えたりクッションを用いるなど、利用者の体に負担がかからない調整方法を学びました。
研修最終日には受講者全員に修了証が授与されました。
受講生の1人、沢出奨徳さん(経済2年)は、「大学では経済学を専攻しているが福祉分野にも興味があり、在学中に社会福祉に関する資格が取得したかった」と話します。
ほくろう福祉会の五十嵐あけみ課長は「社会の高齢化が進む中、介護職員初任者研修の果たす役割は大きい。大学と連携しながら積極的に周知し受講者を増やしていきたい」と話しました。