3年生の専門ゼミナール(横山ゼミ)では、この夏に社会福祉の現場で実習を行った人がほとんどだったことから、前期で学んできた「ジェンダー」の視点から、実習を振り返ってみました。
最初は、「ジェンダー」の視点から振り返るということがうまく理解できず、「なにを思い出せばいいのかわからない」という人ばかりでしたが、教員が「ジェンダー・センシティビティ・チェック項目」*を提示しながら例示すると、ペアでの振り返りでいろいろな報告や意見が出ました。
板書を見ながら、振り返りの感想を求めると「こうやって報告しあってみると、意外にもジェンダーに関連することが多い」「医師は男性が多く、看護師は女性が多いことや、福祉施設の介護や掃除のパートは高齢女性が多いなど労働にも影響している」といった意見や、「利用者のなかには家族にLGBTと思われる人がいた」「利用者の人が性を変えたいと言っている相談場面に同席した」「実習先でジェンダーの考えを広めていくための話合いの場があった」などがありました。
横山ゼミでは、このあとソーシャルワークとジェンダーについて共通文献を読んで話し合ったり、小グループに分かれて文献や実践活動を調べたりする予定です。
*ジェンダー・センシティビティ・チェック項目とは、ジェンダー・バイアスをもたないで支援を行うためのチェック項目のことです。