今年は子どもの権利条約が採択されて30周年という世界の子どもの歴史の記念すべき年にあたります。そのため世界の各地で子どもの権利について考える催しが開かれています。11月にはここ札幌学院大学でも、人間科学科の大澤ゼミ(児童福祉ゼミ)が中心となり準備を行った「子どもの権利条約採択30周年によせて」と題する講演会が開催されました(主催は札幌学院大学総合研究所)。
講演会では、人間科学科の大澤先生が、子どもの権利条約の提唱国であるポーランドから前ワルシャワ大学教授のW・タイス先生をお招きし、子どもの権利条約の精神的父と言われるコルチャックの思想とポーランドの子どもの権利オンブズマン活動についての話をしてもらいました。
講演会には人間科学科の開講科目である社会福祉論と児童福祉特論の講義を履修している学生たちも参加。子どもの権利に関する世界的な先生のお話をこんなに間近で聞く機会は初めてとあって、学生たちも真剣でした。講義で学んだことが、世界とつながっていることを実感できたことだと思います。また、準備をしたゼミ生たちも、大きな催しの運営を体験し、海外の研究者とも交流を行うことで、普段の講義では学べないような将来につながる力を身につけられたのではないでしょうか。大学で学ぶことの大きな意義を実感できる講演会でした。
ご来場の皆様、お越しいただいて本当にありがとうございました。