人間科学科・社会福祉士課程の4年生が履修する「社会福祉演習Ⅲ」では、江別市大麻地区に出かけ、自分たちが歩いて感じたひとコマを写真に撮るスタディウォークを行いました。
スタディウォークは、各種行政計画や統計資料など、既存のデータを収集・整理して地域を理解するだけではなく、実際に地域に出かけて調べること(踏査)で、地域で暮らす生活者としての視点で「地域」をみることを目指した取り組みです。
ソーシャルワーカーは、人と暮らし、暮らしている地域社会をきちんととらえられないと仕事ができません。まだ少し寒いなかでの約1時間のスタディウォークでしたが、普段何気なく使っている道や、通り過ぎてしまう公園・商店など、地域を歩いたからこそ気付けたことがあったようです。
みんなで話しながら歩いて気付くこと、ひとりでその場に踏み込むからこそ見つかるもの・・・。ただ歩き写真を撮るだけではなく、翌週にはスタディウォークで撮った写真を一枚選び、選んだ写真を基に発表を行いました。発表では、一人ひとりが写真のタイトルと場面の説明をし、なぜその写真を撮り選んだのか、撮った場面にまつわる事柄を調べて補足説明を行いました。それぞれの取り上げたひとコマにみんなで感心したり、意見や疑問をやり取りしながら共有することで、歩いたまちのかけらをみんなで集めているような作業でした。
次の2枚の画像は、大麻地区で撮った写真をまとめたものです。「公園の現状」「歪んだ道」「名前がわかるお付き合い」などのタイトルに現れているように、実際に学生たちが切り取った大麻地区の今です。
文責:中田雅美(「社会福祉演習Ⅲ」担当教員 )