人間科学科

Department of Human Sciences

【人間科学科】内田司:教員紹介

2008.04.01

お知らせ

内田司:教員紹介

内田司:教員紹介

茨城県石岡市で生まれ育ち、宮城県仙台市で学生時代を過ごし、1989年4月以降この札幌学院大学で社会学を教えています。
私の研究テーマは、感情コミュニケーション論を土台として現代日本の社会生活を分析することと、北海道、東北、そして沖縄のそれぞれの社会を比較研究することの二つです。前者のテーマについて言えば、社会学の研究対象である私たちの人間関係の重要な土台は、共に生きる人たちの間で、私たちの喜怒哀楽の諸感情を分かち合い、共有化する「共感」という感情交流なのですが、現在の日本社会ではそうした感情交流が急激に希薄化するということが起こっています。その社会的要因は何か、そしてそうした傾向は私たちの人間関係や精神生活にどのような影響を与えるのかなどについて検討するのが主要な課題です。後者のテーマに関して言えば、現在の日本社会の中で進んでいるさまざまな社会生活の側面での格差拡大の重要な一つとして地域間格差の解消という問題に取り組んでいます。私たちが研究対象としている北海道、東北、そして沖縄は厳しい状況にある地域社会ですが、それらの社会的要因を分析し、再生の道を探ることを主要な研究課題としています。
私の受け持っている講義は、人間科学科の専門科目としては、「生活構造論」という科目があります。この講義では、感情コミュニケーション論を基礎とした社会生活分析の研究成果を基礎に、私たちが生活している現在の日本社会における人間関係や精神生活の諸問題について論じています。また、北海道、東北、そして沖縄の地域社会研究を基礎とした講義として、人間科学科の専門科目ではなく全学共通科目の「北海道社会論」という科目を持っています。
人間科学科の専門ゼミでは、感情コミュニケーション論とそれを基礎とした社会生活分析をテーマにしています。ちなみに、2007年度のゼミでは、進化心理学の「(人間)感情学」と現代社会に特有のパーソナリティと思われる「神経症的パーソナリティ」について学ぶ予定になっております。添附した写真は、それを一緒に学ぶことになっているゼミ生です。私のゼミでは、その進め方はなるべく参加しているゼミ生たちで話し合って自由に決めてもらうといことをしています。それで今年度はどのようになるかフタを開けるまでわからないので、毎年ゼミの開始をワクワク・ドキドキしながら迎えます。
最後に個人的なことになりますが、私の趣味は、つりとジョギングとお酒を飲むことです。とくにお酒は日本酒をこよなく愛しています。
  • 発行日: 2008.04.01