人間科学科専門ゼミの調査実習・ゼミ合宿で静内のアイヌの英雄シャクシャイン。像の前でゼミ員と撮ったもので、前列右が船津です。
担当授業:日本近代史、日本史概説、北海道史、北海道近世近代史、日本社会論、北海道研究、地域文化史、歴史学研究法、人間科学科専門(3年)ゼミ、卒業論文ゼミ
主要著作:『北海道の歴史』『北海道議会開設運動の歴史』『歴史学と民衆史運動』その他
自己紹介
私は、群馬県前橋市で生まれ育ちました。群馬県は、古代の遺跡の多いところで、子供の頃、前方後円墳の上で、鬼ごっこやかくれんぼをして遊びました。その頃から歴史が好きだったのです。中学から新聞をよく読むようになり、近代史が好きになりました。日本近代史を学ぶため、よい先生が居る大学をと思い、北海道に来ました。学生時代から札幌学院大学に赴任するまでは、明治維新史を専門にしていました。私の最初の論文は、坂本竜馬です。札幌学院大学に来てから北海道史も担当することになり、上記の様に沢山の科目を担当しています。現在、人間科学科の中での歴史学と言う事で地域の歴史、日常の生活文化を対象にした 研究・教育に努めています。
北海道に来て数十年、北海道での生活が群馬県に居たときより長くなりました。北海道が好きで、群馬県と両方のよいところを比較して考えられるのが、大変よいと自分では思っています。また、本州方面からの来た学生と会うと懐かしく、出身地の話をします。
歴史学は文字を読む学問ですが、私は、お城やお寺や神社、各種の資料館・郷土館等を巡る史跡散歩が好きです。お墓の調査をやり、学生に気味悪がられたことがありました。
趣味は、文学—小説では、夏目漱石、大岡昇平、中島敦。中島敦の文体をまねています。詩は、萩原朔太郎。俳句も漱石。芭蕉の俳句を研究したいと思っています。司馬遼太郎、藤沢周平の小説も読んでいます。
絵画—ピカソ、ゴッホ、色彩に関心があるのです。先日、倉敷の大原美術館に行って、感動しました。
映画—黒澤明、小津安二郎、溝口健二。小津の映画を観るとほっとします。溝口の映画の画面の緊張感が好きです。山田洋次の最近の武家物。
ゼミナール紹介
人間科学科専門(3年)ゼミは、近代の日本と北海道の歴史と生活をテーマとして開講しています。専門の研究書、論文、史料を読んだり、調査・ゼミ合宿で史 跡見学や資料調査を行っています。調査・ゼミ合宿は、普通は1泊2日、道内で実施し、今まで洞爺湖や静内、名寄、留萌等の各方面に行っています。
卒業論文
人間について多角的に考えるという人間科学科の特性を生かし、卒業論文は歴史や生活文化にこだわらず、学生がやりたいテーマを優先しています。
(船津功教授は2013年3月に定年退職しました。)