人間科学科では、3年次以降の学習の要として、「専門ゼミナール」という科目をもうけています。ゼミナールとは、学生が自分のテーマに基づいて、文献を調べたり、調査をしたりして、その結果をまとめて報告し、その報告についての議論を行う中で、そのテーマへの理解を深めていくような、少人数の学習形式を言います。全ての学生が、自分の興味や関心に応じて何れかのゼミに所属し、互いに学び合うだけでなく、ゼミ合宿や食事会などを通じて、交流を深めます。
講義や実習、ゼミナールの授業を通じて学んだ集大成は、ゼミ担当教員の指導を受けながら、「卒業論文」という研究論文の形にまとめられます。卒業論文提出後には、卒業論文の内容を学生や教員の前で報告する、卒業論文発表会も開かれています。
卒論テーマ例(2006年度)
☆社会領域
「携帯電話利用者の低年齢化と犯罪への関与」、「日本人の所得と就労から見る経済・社会格差」など
☆福祉領域
「障害児を持つ家族とジェンダー−父親の視点から−」、「女性障害者の支援策について−聞き取り調査を通して−」など
☆心理・教育領域
「歴史誤認識修正に及ぼす先行オーガナイザーの効果−スキーマ理論による歴史学習−」、「幼児のアニメの理解に関する研究」、「日常生活に起こる行為のスリップに関する研究」、「小学校における特別支援教育児童に対する教育支援−学生ボランティアとしての関わりからの考察−」、「視線行動が印象形成に及ぼす効果について」など
☆文化領域
「北海道縄文後期の周提墓について」、「『漫画』における主人公と『敵から転換型の味方』の距離感の考察」、「神楽についての考察−伝統芸能の保存と継承−」、「青年団の活動内容について−太平洋戦争前後の分析を中心に−」など
☆思想領域
「環境型社会の形成に向けて−容器包装リサイクルを通して考える−」、「重松清の作品から現代の家族・地域問題を探る」、「臓器移植におけるドナー不足問題について」など