去る1月23日、2008年度の学生ボランティア事業報告会が行われました。「学生ボランティア事業」とは、札幌市教育委員会との提携の下、札幌市内の小中学校にボランティアとして本学の学生を派遣する事業です。人間科学科からも二名の学生が参加し、一年間のボランティア体験について報告と議論を行いました。今回はそのお二人に、報告会に参加した感想を寄せてもらいました。
◇人間科学科4年 佐藤 剛志さん
報告会ではボランティアから得た経験や学びとなったことなどを簡潔に報告し合い、互いに一年間を振り返った。このボランティアはそれぞれ違う学校に行き活動しているので、学生同士で交流する機会が少ない。よって、このように集まり報告し合う場は、他学生のボランティア内容を知り、互いに情報を共有できる貴重なものであった。また、各学校の指導の違いや生徒の様子などを知ることができたので、新たな考え方や視点が生まれ自身のスキルアップにもつながるとてもよい機会となった。今回の報告会はとても満足しているが、報告が一人五分と短く、自身の報告のみなので、可能ならばその場で問題提起し皆で話し合うなどの時間を設けると、より今後の活動の向上につながるのではないかと感じた。とはいえ、今まで自分が行ってきたことを客観的に見ることができ、今後の活動をより意欲的に取り組もうという気持ちにさせてくれた報告会であった。
◇人間科学科4年 堤 大磨樹さん
報告会に参加して自分以外の報告を聞き、教師を目指している人たちが集まっているということを感じ、学べることがたくさんありました。私自身は中学校に行っていますが、小学校に行っている人の話を聞き、それぞれの年齢に合わせた対応の仕方が必要であると思いました。また、それぞれが教師の難しさを感じているということも知りました。生徒をどこまで叱っていいのか、生徒から教師というよりはお兄さんと見られてしまうなど、自分も感じていたことを他の人も感じているのだということがわかりました。教育実習の前からこの学校ボランティアに参加していて、実際に実習に行ったときに、教員・生徒との関わり方がとてもスムーズにできました。それぞれがボランティアを行う中で目標を持ち、意識して行っているということを感じることができ、自分にとって実りのある報告会となりました。