社会福祉実習の実習報告会を開催しました
2013年12月21日(土)の午後、今年度の社会福祉実習の実習報告会を開催しました。
今年度の実習生は、37名で、そのうち児童領域が7名、高齢者領域が15名、障害領域が8名、医療領域が7名でした。ほとんどの人が夏休み中の約1カ月を現場にどっぷりとつかり、利用者とコミュニケーションをとりながら事例検討をおこなって相談援助(ソーシャルワーク)の理論と方法を学びました。
発表は、Ⅱ部制でⅠ部では実習概要の説明でした。各領域の実習先を紹介したのち、自分たちで命名した3つのタイプ「相談業務中心タイプ」「多種経験タイプ」「生活支援中心タイプ」にわけて、実習体験の違い・共通点が報告されました。そして、それらの相違点のなかから、「ソーシャルワークの専門性」というテーマが提示され、Ⅱ部へと引き継がれました。
Ⅱ部では、支援展開にそった「利用者理解」「ニーズ把握」「アプローチ」に分かれての発表でした。実習中のいろいろな経験を報告しあいながら、なにが大事だとおもったのか、ソーシャルワークの専門性という観点からどのように理解すればいいのかという点が報告されました。
準備には合計6コマの授業と、授業以外の多くの時間を使って、内容を検討し、発表原稿を作成し、配布資料やパワーポイントを作成しています。リハーサルも何度も行って、その都度、修正を加えました。ソーシャルワークの専門性という観点から、一貫して検討されていたため、聞き手の2年生にとっても伝わりやすい内容となったようです。
参加したのは、実習生のほか、次年度の実習生(主に2年生)、1年生、実習指導者の方、教員の合計100名ほどでした。2年生からは多くの質問もでて、質疑は活発でした。
最後に、発表を聞いて下さった小樽中央病院の医療ソーシャルワーカーの石田潔さんより総評を頂きました。石田さんは本学の人間科学科卒業生でもあります。熱いエールをおくってくださいました。
参加した次年度実習生は、ようやく「来年は実習に行くんだな」と実感が湧いてきたのではないでしょうか。人間科学科の社会福祉士課程では、次年度もひとりひとりの学生に丁寧な指導のもと実習教育を行っていきたいと考えています。