学科説明
ミニ講義では、5つある領域のなかの福祉領域の教員から、死を看取る支援(緩和ケア)を行う社会福祉士の活動の紹介や、死が近くに迫った人に対して私たちがどのように向き合うことができるだろうか?について考えました。緩和ケアというと、緩和医療やホスピスという言葉もあるように、医療の問題、看護の問題というふうに考えがちですが、実は、人間科学科の多様な学問領域から掘り下げることができる学際的なテーマです。たとえば、死を目前にした人や家族の人の心理的な過程、死というものに対する日本人やその地域の人々の文化的背景、死とは何か・生きるとは何かという哲学的なテーマ、ひとびとにとって「死」という経験の社会学的意味、死生学という教育の必要性などです。難しいテーマでもありますが、考えるに値するテーマだと思います。みなさんも関心のある領域から情報を収集したり、考えてみてください。
会場の様子