2022年度の科目「マーケティング実践」は碓井ゼミナールの3年生20名の学生が10のグループに分かれ、1年間、調査研究活動を進めてきました。2022年12月23日(金)の実践科目報告会に参加し、すべてのグループが実践報告を行いました。今回は、「口コミサイトの評価と飲食店の活用法」をテーマとする活動について報告します。
■調査研究をした学生:経営学部3年の佐藤 悠真さん
■テーマを設定した経緯と目的:コロナ禍で外食の自粛が長く続きましたが、徐々に緩和されるにつれて外食産業も活性化するようになりました。その外食産業の趨勢や飲食店の経営戦略について検討するうえで、消費者視点の店選びの行動を理解することが重要だと考えるようになりました。具体的には、インターネットでの口コミサイトの代表格である『食べログ』について調べることにしました。点数の付け方はどのようなもので、どのような問題があるのか、また、飲食店側は『食べログ』をどのように活用していくのかを明らかにすることを目標としました。
■札幌市内での調査:『食べログ』に関する文献調査を行い、その後、『食べログ』での評価の客観性を中心に、評価の実態について調べました。その結果、『食べログ』に限らず、口コミサイトにおいて、評価する側の主観性と数値となって公表される客観性とのギャップに大きな問題があると認識するようになりました。また、数値とは別にサイト内で書き込まれている具体的なコメントについても分析する必要があると考えるようになりました。それらを札幌市内の飲食店を実際に訪れて、見極める活動を積み重ねました。
■関西研修での取り組み:口コミサイトを探索し、調査すべきテーマ、項目、お店を事前に選定しました。関西研修(神戸三宮エリアと京都市内の広範囲なエリア)で実際にお店に行き、外装、内装、メニュー、提供される実際の料理の写真を撮影しました。また、客層と人数、店員の接客なども調べました。事前に選定していたお店以外でも、行列の出来ているお店や外装が特徴的な店舗についても調べました。
■報告会では、食べログの評価方法の実態について説明し、独自のアンケート調査や札幌と関西で実施した店舗調査について報告しました。さらに、飲食店側は食べログをどのように活用していくべきなのかについて、重要なポイントに絞って報告しました。
●今回の調査におきまして、数多くの飲食店のご協力とアンケートへのご協力をいただきました。引き続き研究を続け、ご協力に少しでも応えられるような報告書を作成したいと思います。まことに有難うございました。
【以上、文章作成担当:経営学部3年 菊地正倫】
- 発行日: 2023.04.05
- 札幌学院大学 教育支援課 経営学科係
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