経営学科

【経営学科】2022年度マーケティング実践の活動報告(5) ~ お土産の価値創造とストアマーケティング ~

2023.03.08

お知らせ
2022年度の科目「マーケティング実践」は碓井ゼミナールの3年生20名の学生が10のグループに分かれ、1年間、調査研究活動を進めてきました。2022年12月23日(金)の実践科目報告会に参加し、すべてのグループが実践報告を行いました。今回は、「お土産の価値創造とストアマーケティング」をテーマとするグループの活動について報告します。

■グループのメンバー:後藤 広海さん、伊藤 柚貴さんの経営学部3年の2名
■テーマを設定した経緯と目的:観光産業における土産事業の競争は激しく、絶えず新しい商品が市場に出される一方で、短期間で生産中止になるものが多くあります。地元住民でも買う土産商品もありますが、ほとんどは観光客対象のもので、店舗で目にとまり、手に取ってもらう、そして買ってもらうための大事なファクターとしてパッケージがあります。売れる土産商品のパッケージを調べ、なぜそれが売れるのかを分析したい、というのが初期段階の研究目的となりました。
■札幌市内・千歳市での調査:代表的な土産商品のパッケージを調べ、北海道土産の売上ランキング等の文献調査を行いました。その後、新千歳空港の売店での写真撮影をしました。商品のパッケージのデータが集まってから、ポジショニングの分析を行いました。その分析での軸としては、「ブランド表現」「しずる感」「分かりやすさ」「地域主張」の4つを検討しました。そこから、売れる商品の理由について、明らかにするようにしました。
写真01

《大学でのデータ分析の中間報告》

■関西研修での取り組み:札幌と千歳での店舗調査を重ねていくにつれ、土産商品の売り上げはパッケージだけでなく、店舗での売り方にも左右されていることに気付きました。そこで、関西では、パッケージだけでなく、ストアマーケティングについても調査することにしました。神戸と京都の土産店や空港売店では、商品のパッケージや陳列方法、そしてPOPなどの商品周りの情報についてのデータを収集しました。また、店舗の内装だけでなく、外観も調べました。
写真02

《京都市内の土産店の調査》

■報告会では、北海道と関西におけるお土産のパッケージとストアマーケティングの比較を報告しました。北海道と関西では、多くのファクターで相違点があり、地域によって違う顧客ニーズを見極めて、ニーズに対応した商品の魅せ方が必要であることを、事例を踏まえて話をしました。
写真03

《報告会の様子》

●今回の調査におきまして、数多くの土産店のご協力をいただきました。引き続き研究を続け、ご協力に少しでも応えられるような報告書を作成したいと思います。まことに有難うございました。
【以上、文章作成担当:経営学部3年 菊地正倫】

 
  • 発行日: 2023.03.08
  • 札幌学院大学 教育支援課 経営学科係
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