Graduate School Of Regional Management
2018年11月21日 河西邦人(地域社会マネジメント研究科)
札幌市経済観光局と地域社会マネジメント研究科が協定を結び、ソーシャルビジネスの振興のために行っている「さっぽろソーシャルビジネス・スクール」第10回、本学では経営戦略論演習と起業家論演習の第3回は、NPO法人たすけ愛ふくろう清田代表理事の中村則夫氏を招聘して、有償で助け合う、地域密着型ソーシャルビジネスをお話し頂きました。中村氏は本スクール1期修了生で、会社を退職後、事業を始めた社会起業家です。中村氏が取り組むソーシャルビジネスは、財政問題から介護保険制度が変更され、介護サービスを受ける人への生活援助サービスが介護保険事業の対象から外された社会問題の解決です。しかし経済的にそれほど豊かでない介護サービスを受ける高齢者が支払える料金に限りがあり、それを「たすけ愛」の理念に共感した、有償ボランティアの市民の力で解決し、手頃な料金で生活援助サービスを困った市民へ提供するものです。中村氏ご自身は無償で事務局の仕事もこなし、傍目に見て大変だと思いますが、ご本人はいたって明るく、やりがいのある活動を情熱的に取り組んでいらっしゃることを感じられ、元気をもらった講義でした。