人文学部では、毎年1年生を対象として「人文学部合同講演会」を開催しています。これは、単一学科の学習領域を超えた分野の講師の専門知識や、独自のフィールドでの経験に触れることで、多様なテーマについて考えるきっかけにすることを目的としています。
今年は本学学生相談室臨床心理カウンセラーの卜部洋子氏が、「こころをつなぐ学生相談室~」というテーマで講演しました。
講演は、テニスボールを使ったコミュニケーション実験に始まり、心理テストや夢占い・夢分析の違いなど、日常生活の中ですぐに役立ちそうな心理の面白さをわかりやすくお話いただきました。また学生相談室をより身近に感じてもらえるよう、相談室の様子や相談できる内容等についてもご説明いただきました。
質疑応答では、多くの学生から「自分はこんな夢を見たんですが、これは心理学的に見たらどういうことなんでしょうか」という質問が出され、皆が強い関心を持って講演を聴いていたことが伺えました。また、「学生相談室は1ヶ月にどれくらいの学生が利用しているんですか?」という質問に、「先月は70名いましたよ」と卜部氏が答えたところ、アンケートの多くで、「そんなにたくさんの人が利用していることは知らなかった。自分も行ってみようと思った。」という声が寄せられました。
講演の最後には、学生相談室で月に1回招いているセラピードッグのエース君がサプライズで登場し、学生たちからは「かわいい~!」という声が上がっていました。
講演終了後も、卜部氏に相談に来る学生、エース君と触れ合いたい学生の列は絶えず、講演会は大盛況に終わりました。