人文学部では、毎年1年生を対象として「人文学部合同講演会」を開催しています。これは、単一学科の学習領域を超えた分野の講師の専門知識や、独自のフィールドでの経験に触れることで、多様なテーマについて考えるきっかけにすることを目的としています。
今年は北海道立近代美術館学芸部学芸統括官の五十嵐聡美氏をお招きし、「アートと人をつなぐ~美術館の舞台裏」と題しご講演いただきました。
講演では美術品の輸送方法やそれを支える学芸員の仕事内容、さらに学芸員の方々が調査・研究でこそ感じられる美術品の魅力まで、実際の作業風景の写真を使いながらわかりやすくお話いただきました。
講演後、学生から「アートをより楽しむコツは?」という質問が出され、五十嵐氏からは「気に入った作品・気になる作品は何回も繰り返し観ること。観る時の年齢によって感じ方は変わる。ぜひ20歳になる前に、ルーブル美術館など世界の美術館に足を運んで、モノの見方が変わるのを感じて欲しい。」とアートをより身近に感じてほしいという学芸員としての熱いメッセージをいただきました。