読み書き言葉のさいしょに絵本
こ発専門科目「子どもの発達と文化」の今回の授業では、読み書き能力の発達をテーマに、子どもたちがはじめて読み書き言葉に触れるものとして「絵本」をとりあげました。最初は絵本を「本」としてすら認識していない乳児は、成長するにつれて次第にそこに書かれている文字に関心を持つ様になります。発達研究者によれば、絵本など文字を含んだ身の回りのモノは、読み書き能力の発達をささえる文化的道具です。多くの絵本の良書があり、実際に、養育者は子どもの成長にあわせて選ぶものです。
今回の授業では、学生のみなさんに実際に絵本を読んでもらうことにしました。教室には、書画カメラという便利なものがあります。カメラの下でひらいたページをスクリーンに大写しにできます。0〜2才向け、3〜4才向けなど、それぞれの時期にふさわしい絵本を数人の学生が分担して読み、クラスの全員で聞きました。
さいごの絵本は、「自分で読むなら小学生から」と裏表紙の隅に記してある『おしいれの冒険』です。子ども時代に親しんだ絵本だという男子2名が絵本の半ばまで上手に読んでくれました。
3〜4年のゼミでも、一人ずつ絵本の読み聞かせしようとなると、メンバー皆燃えます。さすが、子ども大好き、こ発学生の皆さんです。また、担当授業のいずれかで企画してみようと思います。
(by Suzuki)