こども発達学科
Department of Child Development
【こども発達学科】今年も夏期授業づくりセミナーを実施しました!
1 授業づくりセミナーの企画
教職に就く札幌学院大学の卒業生と教職課程を学ぶ現役学生が「小学校における授業技術の向上」を図るため共に学び合う内容にするため、授業者を卒業生から募り、実際に大学で参加者(教職に就いている本学こども発達学科卒業生、本学科1年生から4年生、本学こども発達学科教職員、教職課程関係教職員)を相手に模擬授業を行うスタイルをメインの活動にしています。模擬授業後には、複数の分科会を設定し、少人数の中で話しやすい雰囲気になるよう、卒業生が司会をして、それぞれ個性的な運営に挑戦しています。
その後、一堂に集まった全体会では、各分科会の話し合いの内容を発表してもらい、全体討議で深めていくこととして、司会も卒業生が行っています。
開催時期を夏のハートの日(8月10日)前後に、新札幌キャンパスの多目的ホール等の講義会場を使用して対面形式で行ってます。しかし、遠隔地での滞在者も多く、遠隔参加を希望する場合はZoomによるオンライン参加とし、対面の会場内で参加・交流できるようにしました。
2 「授業づくりセミナー」の開催
「授業づくりセミナー」を2021(令和3)年度に開催し、今年で4回目となります。令和6年度は、8月9日(金)13:00~17:15に新札幌キャンパスで開催されました。
参加者は、全体で48名(卒業生16名、学生18名、教職員14名となり前年度から7名増加し、特に現役学生の参加が、18名と、前年度から11名増加しました)
授業は、オホーツクの小学校の卒業生が希望し、「国語科 3年 モチモチの木」を行いました。授業は、参加学生の熱意と頑張りで多くの発言やつぶやきが起こって大いに盛り上がりました。
少人数の分科会の後、多目的ホールに戻り、全員で全体会を行いました。ここでも卒業生が司会をし、柔らかくそして的確な進行で、話し合いを深めていくことができました。
最後に、国語のプロの講師から本日の授業をはじめ国語の授業や教材研究を中心に素晴らしいお話があり、大いに学ぶことができました。
全体の司会や運営を、第1回から中心になって活動してきた卒業生が行い、時間の配分を進行内容と時間を考慮しながら的確に判断したり、全体会での各発表者の発言内容をパソコンからスクリーンに即座に打ち込み全体が見られるようにしたりと、臨機応変に判断し動いてくれたことは見事でした。
会の最後には、参加している卒業生から、自ら授業する研究会の情報などを発表するなど、卒業生の頑張りを知ることができ、学生にとって大きな刺激となっていました。来年卒業1年目となる4年生の中には、「来年は自分が授業者になりたいです」という希望が出るなど、参加学生の充実感もあったように思います。
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模擬授業後に少数のグループを作って話し合いを行う
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各分科会毎に意見を出し合う
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分科会でまとめた意見を
卒業生が司会を進行し発表
3 「授業づくりセミナー」の今後の課題
このセミナーの成果は十分にあるため、今後は多くの卒業生が、授業者の選定など、企画の段階から、もっと参加し、運営していくことが求められます。また、出席した学生の充実感が期待できるため、さらに現役学生の参加の手立てを考えていきたいと思います。
さらに、このセミナーに、高校生に数多く参加していただけるよう取り組み、参加した高校生が教員へのあこがれをもてるような会にしていきたいと考えます。広報活動を充実し、ぜひ実現させたいと思っています。