経済経営学部では、株式会社ロゴスホールディングスと協働で、「モデルハウス プロデュース プロジェクト」に取り組みます。
このプロジェクトでは、モデルハウス建築を通じて、地域社会の課題を解決する仕組みを考え、「新しい家づくり」に挑みます。
2つのグループが考えたモデルハウスプラン
厚別区の宅地に建設するモデルハウスのプラン。プロジェクトのメンバーたちは2グループに分かれ、それぞれのグループが実現したいプランを数か月かけて検討してきました。
【提案1】「つながるモデルハウス」
グループ1(メンバー:佐井さん、外崎さん、安宅さん いずれも経営学科)は、「つながるモデルハウス」を提案。家族がつながり、未来につながる家を考えました。
この家の特徴は、「動線」。どこにいても家族を感じられ会話が弾むような間取り、子どもが家事をお手伝いしやすい工夫、夫婦の部屋にはテラスを設置し、2人の時間を大切する粋な演出も展開しました。
そして、何よりもこだわったのが、家の中に設置された「滑り台」。子ども部屋とリビングをつなぐ階段横には滑り台が設置され、遊びの場と移動を兼ねたわくわくする空間が示されました。子どもが成長し、いつか孫ができたときに「滑り台があるおじいちゃんおばあちゃんの家に行きたい!」と希望してもらえる、未来も家族が繋がる家を想定しました。
【提案2】「個と輪を融合させた家」
グループ2(小倉さん:経営学科、瀬川さん、茅根さん:経済学科)が提案したのは、「個と輪を融合させた家」。
個人の空間を大切にしながらも友人たちと楽しく過ごせる家には、1階に中庭やバーカウンター、2階ホールにはデスクスペースを設け、いつでもコミュニケーションを取れる工夫を盛り込みました。この家の中心となるのは「階段」。1階と2階を繋ぐ階段は、踊り場から二手に分かれ、夫婦の寝室、子ども部屋に繋がります。実はこの二手に分かれた階段、それぞれの部屋にしか繋がっておらず、2階の部屋同士は行き来ができないという珍しいデザイン。「個」を大事にする仕様としました。
グループ2は、階段を移動手段だけではなく、コミュニケーションスペースと捉え、階段横には本棚と収納スペース、そして腰掛けられる空間を設けました。階段で会話したり、読書したり、その使い方は無限です。
2つのプランを社長へ提案、選ばれたのは?
9月19日(火)、豊栄建設ハウジングラボ札幌(札幌市中央区北8条西12丁目28番地)にて、2つのプランをロゴスホールディングス・豊栄建設の社長、役員へ提案しました。
2グループとも工夫が詰まった見事なプレゼンを展開し、社長・役員による審査の結果、グループ1の「
つながるモデルハウス」案を実際に建設することが決定しました。
学生ならではの新しい発想が詰まったモデルハウス
これまで、毎日長時間検討を重ね、工夫を凝らし何度も練習したプレゼンを終え、2チームとも安堵の表情で社長・役員の講評を伺います。
豊栄建設浦田社長からは、「学業と並行しながらの取り組みに感謝する。どちらのプランも甲乙付け難く、非常に迷った。多くのお客様に欲しいと思ってもらえるような家になった。正直ここまで完成度が高くなるとは想像していなかった」と評価いただきました。
ロゴスホールディングス執行役員の鈴木彰吾氏からは、「社員からはなかなか出てこない視点。学生ならではの新しい発想が詰まったモデルハウスを提案いただいた。これは企業にとって大変価値あるもの。最高のモデルハウスを作っていきたいと思う」と話されました。
「当初、教育的な観点から、プレゼン方法や問題点や視点について評価しながら見ていたが、途中からお客さんの目線でプレゼンを聞いていた。非常に魅力的なプランでプレゼンも見事だったと思う」と評価するのは片山経済経営学部長。
約3ヶ月間に渡る濃厚な取り組みを振り返り、2チームからは「莫大な費用がかかるモデルハウスのプロデュースの機会を与えてくださった関係各位には感謝している。自分の成長を実感している。今後はお客様が魅力的と感じるインテリアや広告を考え、自慢のモデルハウスを完成させたい」と意気込みが語られました。