経済学科
Department of Economics
サケ・マス産業を調査
経済学科では、地域の産業について、データ分析や学術的知見だけではなく、
現場に足を運んでの調査研究にも力を入れています。
その一つが、
産業調査演習。北海道の「サケ・マス産業」について、継続的に調査を行っています。後期には、日本で最も漁獲量の多い地域、道東地方への調査があります。前期は、事前調査を近隣地域で行い、サケへの知識を深めます。
調査の前に、まずは腹ごしらえ
6月末に、2回目の事前調査を行いました。例年、お世話になっている千歳市の「千歳さけますの森 さけます情報館」と「サケのふるさと 千歳水族館」です。
訪問の前に、リニューアルされた「道の駅 サーモンパーク千歳」にて昼ご飯。サケ関係の食事がたくさんあり、どれにするか迷いますね。
サケの増殖事業や生態に触れる
さけます情報館では、サケマスの種類に触れ、サケの増殖事業の歴史をパネルで学びます。サケは周囲の環境によって体表の色が変化するのですが、学生らはその様子を実際に見て「知らなかった!」と驚いています。また餌やりを楽しむと同時に「この餌の原料は何ですか」「稚魚のときはどの程度の量が必要ですか」など、積極的に職員の方に質問しています。
最後は、稚魚放流!教員も一緒に、川に向かって「大きくなって帰っておいでー」としばらく見守っていたのでした。
水族館が地域に果たす役割は?
千歳水族館では、菊池館長から、本学用の講演「サケのふるさと千歳水族館が地域に果たす役割」という内容で1時間お話いただきました。千歳水族館の歴史と入場者数の激動の推移に驚くとともに、地域の人々からの期待、サケを通じた教育活動を紹介していただきました。
そして、千歳市全体がサケ産業とともに歩んでいることを、改めて確認しました。
「サケという一つの魚種が、北海道の各地域、さまざまな産業に影響を与えているんですね」「知れば知るほど興味深い産業!」とは、学生の声。その気づきが、教員にとって一番うれしい瞬間です。
次は知床の調査へ!
後期は、いよいよ本調査として、日本一のサケ漁獲量を誇る道東、知床地方に行きます。水揚げの様子を見たら、また違った気づきがあるでしょう。本調査の報告は、11月にお届けする予定です!
- 発行日: 2024.08.05
- 経済経営学部 経済学科