産業調査演習は、1年を通じて北海道内の産業について、現地調査を行いながら学ぶ授業です。社会調査士資格取得のための、関連授業にもなっています。
昨年度から、サケマス産業がテーマです。今年度は、12名の学生が履修しています。
7月には、千歳市の「サケのふるさと千歳水族館」と「千歳さけますの森 さけます情報館」に、事前調査としてサケマスの基本的な知識を学びました。生きたサケを見て、専門家の説明を聞くことで、文献調査では見えなかったことがわかり、関心が高まります。
サケの稚魚を観察
10月7日(月)~9日(水)に、知床・斜里町へ調査実習に行きました。
大学から斜里町までバスで約6時間予定。長旅になることは覚悟していましたが、札幌近郊では見ることのない野原や自然があり、バスの窓から眺めているだけでも癒されました。道中、観光スポットを巡りながらの移動だったので、約6時間の旅路は飽きることはありませんでした。
2日目の8日には、ウトロ鮭テラスという今年5月に名前が決まったばかりの漁港へ行きました。そこでは、漁から帰ってきた漁船が大量のサケを水揚げしている様子を真上から見学できます。想像以上の迫力と、サケの選別作業の手際の良さに、朝早くからの見学で寒さもありましたが、ずっと見ていることができる
ほどでした。
午後からは、「知床斜里町観光協会」、「斜里町役場水産林務課」、「斜里第一 漁業協同組合」の方々にもお話を聞きました。サケは第1次産業の重要な位置づけとしてはもちろん、第3次産業である観光資源としてのPRも、地域をあげて取り組んでいることがわかりました。
最終日9日の午前には、「北海道区水産研究所 斜里さけます事業所」に行きました。なかなか見ることできない鮭のふ化施設を見学し、また放流したサケが川に 戻ってきている様子も見れました。
サケ遡上の様子
みんなが覗いているのは...
ダイナミックな水揚げの様子
知床の味覚を堪能
斜里町の説明を熱心に拝聴
斜里第一漁業協同組合にて
説明に関心を寄せる学生たち