2015年9月27日(日),本学において秋のオープンキャンパスが開催されました.全体説明会の後,11時30分から12時30分頃まで,経済学部学科説明とミニ講義が行われました.山田智哉経済学部長が経済学科説明を,片山一義教授がミニ講義を行い,また学科説明の合間には学生による活動講話も行われました.
1 経済学科の説明
2014年度以降の経済学部の教育課程の特徴として,
(1)基礎力(社会人基礎力)とキャリア教育
(2)経済学的思考力の養成
(3)専門教育と「国際経済コース」,「地域経済コース」,
「CUP(キャリア・アップ・プログラム)コース」
(4)4年間一貫したゼミナール教育
(5)実践教育(フィールドワーク)と現場理解
(6)英語教育と異文化理解
が説明されました.
上の(3)のコースの説明では,前者の2コースが経済学部の伝統的な教育内容を継承した課程であること,また,法学部との共同運営のCUPコースは,職業を意識した4つのプログラムで構成されており,公務員養成(警察官,消防士,地方公務員など),金融関連の職業(銀行員や証券マンや保険外務員など),ITパスポート,社会調査士などを目指すプログラムの構成であることが説明されました.
2 学生の講話
経済学部4年生の増住光輝君に自分の大学生活を話していただき,ゼミやサークルで学んだこと,就職活動について,そして大学生活をどのように送ったら良いかなどについてお話ししていただきました.
3 ミニ講義
国際経済コースの片山一義教授により,「大卒就職の経済学-大学から職業への移行-」というテーマでミニ講義が行われました.大学卒業生の就職状況について,過去約25年の間に求人側・求職側にそれぞれの以下のような変動が生じたことが説明されました.
・1993年から2004年頃の就職氷河期,2009年以降の金融危機・世界同時不況による超氷河期と呼ばれる新卒採用抑制のために,全国・学卒労働力市場における求人数は,これらの時期にはわずか2~3年でおよそ半減するなど急激な変動が起こった.
・一方,その間,大学設置基準の緩和による夥しい大学の新設と短大の4年制大学化が進行し,大卒労働力の供給は急増した.
こうした大卒労働市場における需給構造の変化が,大学就職をめぐる質と量に大きな影響を与えた結果として,近年大学卒業者の「無業層(失業者,ニート)」の大量発生や,就職活動の早期化・長期化・活動量の増大といった現象が生じていることが指摘されました.その上で,これからの大学が就職活動に対してどのようにサポートしていく必要があるのか,そして本学の全体と経済学部の近年の就職の実績,そして就職活動への取り組みについての説明が行われ,ミニ講義は締めくくられました.
これに引き続き13時から本学のG館8階で個別説明会が行われ,教員3名が対応しました.経済学科のより詳しい内容,推薦入試や一般入試などの各入試制度の特徴,CUPなどについて保護者や高校生の質問に対応しました.