10月19日(木)2講時(10時50分から12時20分)において株式会社マイナビ(就職情報事業本部 キャリアサポート課)の菅原 依子様を招いて,就職支援の一貫として「エントリーシートの書き方」講座を経済学部主催にて3年次生を対象に開催いたしました。本講座では,
1.エントリーシートとはなにか
2.エントリーシートの記入に際して押さえるべき諸点
(1)自分にしか書けない文章を作成する
(2)エントリーシートを作成する際に不注意によるミスを避ける
(3)エントリーシート作成時に気をつける表現や言葉遣い
(4)誰もが‘良い’と思える文章内容に仕上げる:他の人の目で確認(添削)
3.今なすべき準備
を中心に展開されました。
(1)エントリーシートとはなにか
エントリーシートは,企業が作成する独自の応募書類です。
(いくつかの企業のエントリーシートを提示され,業種ごとにエントリーシートの記入内容が異なることを説明されました)
企業はエントリーシートを何に使うのかについて説明されました;
1)書類選考時の資料として
志望動機,基礎力,考え方,コミュニケーション能力を知る・測る判断材料に使用されます,と言われました。(エントリーシートの提出時期は,3月上旬ピークであるが,事前に,今から準備することの大切さを協調されました)
2)面接時の資料として
面接はエントリーシートの記入内容に沿ってなされることが多い,と言われました。
エントリーシートには,自分自身のことを書くことの重要性を説明され,すなわち等身大の自分自身を書くことの大切さを協調されました。決して自慢話(すごいところ探し)ではないことに注意して書き,決して他人との比較でもありません,と説明されました。過度に就職活動を意識しすぎなく,自分自身のことを丁寧に素直に書いて下さい,と説かれました。
3)入社後に配属時の資料として
(2)エントリーシートの記入に際して押さえるべき諸点
1)自分にしか書けない文章を作成する
自分自身の経験・行動(学生時代に力を入れたこと,自身の長所/短所,自己アピールなど)を下敷きに,その上に自分自身の考えを上書きすることを協調されました。誰彼のものを真似て書くと,多分に面接時に見抜かれます。また自分のことを理解することなしに記入すると,面接時などに苦戦します,と言われました。
2)エントリーシートを作成する際に不注意によるミスを避けること
・誤字・脱字を避ける ・無記入・目立つ空白避ける(9割以上ある)
・修正液は使用しない ・下書きをして,丁寧に(文字は下手でも)仕上げる
・顔写真も配慮する
3)エントリーシート作成時に気をつける表現や言葉遣い
? 抽象的な表現は避け,具体的にイメージができる表現にする
(たとえば,いろいろな経験やたくさんの苦労などでは,具体的にどの様な経験や苦労をしたのか,イメージできないので,「いろいろはな」は避け,「たくさんの」も避け,また一生懸命頑張ったという表現も避けるように,と言われました。何をどの様にして頑張ったのかを具体的に記入するように,と協調されました。
? 気をつけて使用したい言葉遣い
・ 〜的(たとえば,行動的,現実的,楽観的)を使用するときには,必ずその後で具体的な内容を例示し付け加えるようにと言われました。
・〜性(たとえば,協調性,社会性,積極性)を使用するときにも,その後に具体的な内容を例示されるようにと言われました。
・〜力(たとえば,行動力,指導力,決断力)を使用するときにも,同様に例示するようにといわれました。
4)誰もが‘良い’と思える文章内容に仕上げる:他の人の目で確認(添削)
一方的に自分が伝えたいことのみを書くのではなく,読む人のこと(企業の人事担当者などが知りたいこと)を考え,等身大の自分自身を文章にすることが必要である,と説明されました。
(3)今なすべき準備
1)「とにかくエントリーシートに記入する文章を書いてみることです」と勧められました。
2)採用側から必ず聞かれることは,‘あなた自身のこと’です;具体的には
? 自己PR ? 学生時代に力を入れたこと
? 長所・短所 ? なぜこの企業に入りたいのか
です,と言われました。
3)上の4項目では,特に自己PRがとりわけ重要です,と強調されました。
他の人との差異を意識して,自分の良さを伝えるように,すなわち等身大の自分自身を伝えるようにすることの大切さを再度強調されました。
最後に,学生自身がマイナビの“簡単”「自己PR作成シート」にて自己PR(自身の経験や行動をベースにして)の試作を行って,本講座を終えました。