経営学部の実践科目「フィールド実践」の研修として、橋長ゼミナールの3年生10名は、フェアトレードの生産地であるタイの実態を把握し、日本との違いを明らかにするために、2018年6月11日(月)~6月15日(金)で、タイ(バンコク)のフェアトレードの生産者・店舗・推進団体を視察・ヒアリング調査を行いました。
フェアトレードとは、発展途上国の小規模生産者の経済的自立を支援する公正な貿易の仕組みをいいますが、先進国である日本においては、販売側の状況しか把握できないため、学生が自ら、生産現場を視察し、彼らの生活の実態を学ぶことで、より世界的な視点でフェアトレードを捉えられるようになることを目的に本研修を実施しました。
タイのフェアトレード団体である「タイクラフト&ヘリテージカフェ」では、オーナーのStephen Salmon様から、タイにおけるフェアトレードの歴史、現在の状況、毎月開催されていたフェアトレードフェアの説明を受け、時代に合わせ、連携先の開拓が必要であることを伺いました。その後、Stephen様が用意してくださったレストランにてタイ料理の昼食を一緒にとりました。
食後、2件目の視察先である「ロフティバンブー」を訪問し、日本人オーナーの高沢利典様より、タイに出店した経緯、3店舗まで発展させてきた工夫、事業運営の困難な点等の説明を受けました。日本人好みのデザインが多いこの店は、デザイナーの奥様自らが洋服をデザインしており、品質の良い素材で、数々の洗練された洋服が作られていました。
翌日、3件目の視察先であるVTガーメント工場を訪問しました。同社は、多くのアパレルメーカーの衣類を生産しており、世界の数少ないフェアトレード認定工場として、社会的に高い評価を得ています。ディレクターのChalumpon Lotharukpong様より、動画やパワーポイントを使用しながら、同社の取組をご説明いただきました。同社は、橋長ゼミナールで授業連携しているパタゴニアのフェアトレードフリースの生産を担っている縫製工場で、パタゴニアがフェアトレード認証商品を生産委託することにより、どのように従業員の生活が改善されたかについて、直接従業員からの説明も受けました。
タイクラフト&ヘリテージカフェの様子1
タイクラフト&ヘリテージカフェの様子2
ロフティバンブーの様子1
ロフティバンブーの様子2
ロフティバンブーの様子3
VTガーメント工場の様子1
VTガーメント工場の様子2
VTガーメント工場の様子3
視察の様子は、訪問先の以下のFacebookにも掲載されています。